行政書士の書類作成業務

行政書士のお仕事は大きく分けて3つあると言われています。

  • 書類作成業務
  • 代理業務
  • 相談業務

書類作成業務というのは、書類を作る仕事です。わたしの今のお仕事は、感覚的に95%これです。代理や相談がセットになることも時々あるというレベルで、代理だけ、相談だけというのはないですね。そういうアピールもしてませんし。

書類というのは、主に役所に提出する書類です。何かしようと思えば手続きが必要になります。引っ越せば転居届けを出すし、会社を作れば開業届けを出すし、車を買えば登録が必要だし。わかりますよね?簡単にできるものもあれば、知識がないとできないものもあります。どれも自分でできれば苦労はないんですけど、知識0のところからいちいち調べていたら日が暮れてしまいます。まあ、一日で完了するくらいなら早いほうで・・・。

で、行政書士は、知識がないと書類が作れないとか、手続きが完了できないとか、そういう分野の書類をつくってお金をもらいます。クライアントは、自分でやるより行政書士に依頼したほうが正確で早いので、多少の出費はよいと思っているんです。ということで、行政書士とクライアントの需給関係が成立し、ビジネスになるわけです。

個人だとあまり行政書士とかかわることがないかもしれないです。車両関係とか、遺産相続関係とか、「これって法律はどうなってるんだろう」みたいなことが発生したときお付き合いが生じるという感じですね。わたしのクライアントは、ほとんど法人か個人事業主です。ビジネスがらみが多いですね。店を出したいとか。

さっき主に役所関係って書きましたけど、それ以外の書類もありますよ。契約書とか、示談書とか、誓約書とか、合意書とか。どれかは見たことありますよね?いろんな体裁のものがありますけど、法的効力として抑えておかなければならない部分があるんで、素人さんだと自分で作れないんですよね。もしくは不安ですよね。

それから、会社の就業規則を作ったり、何かの約款を作ったりする仕事も考えられますね。わたしはやったことがありませんが、専門にやっている人もいるようですよ。

行政書士の代理業務

書類作成のことわかりましたか?かなりざっくりですけど、行政書士業務の大半を占めるお仕事です。わかりやすい例で説明しましたが、宗教法人設立とか、医療法人設立とか、そういうビッグな案件を扱うのも行政書士の仕事ですからね。想像力膨らませてみてくださいね。

では、行政書士の3つの業務のうち、2つめの代理業務へ。

「○○氏の代理人です」と聞いたら、弁護士を思い浮かべませんか?代理人=弁護士というイメージがありますよね。たしかに、裁判とか訴訟とか、そういう分野は弁護士の独占分野です。でも、行政書士も限られた分野ではありますが、代理人として働くことができます。

こんなふうに考えるとわかりやすいです。「従来は、行政書士が書類を作り、申請者本人が役所に提出していた。今は、書類の作成とともに、役所への申請も代理人として行うことができる。」
行政書士という名前がついているだけあって、やっぱりどこまでも書類の作成業務はあるんです。加えて、代理人としての依頼も受けられるようになった。つまり、業務の範囲が広がったということです。

ですから、代理業務で生計を立てられるわけではないし、独立した業務ではありません。ほとんどの場合、書類作成業務と書類作成業務はセットです。

ちょっと混乱する言葉に、代行というのがあります。これは、本人に代わって申請を行うもので、一見同じような仕事です。でも、意味はぜんぜん違うんですよ。代行は、代わりにやっているだけで、決定は本人なんですね。一方の代理は、本人と同じように扱われます。

たとえば、「この子の代理で参りました」なんていう言葉を親が言ったりしますよね。子どもが何か間違ったり、親と反対の意見を持っていたりする場合、親は代理として本人の意見に関係なく手続きをすることができます。
代行はお使いのようなものなんで、逆のイメージですね。親が決めたことを、子どもが伝えに行くだけ。トラブルが起きたら親に確認に戻らなければならない。代行って、そういうのが時々面倒なんですよね。

ほかのサイトをのぞいてみると、代理業務が行えることの例として、よく役所で修正を求められたときにハンコが云々という説明を見かけます。自分のハンコで解決できるか、一度持ち帰って申請者のハンコが必要かという違いです。代理業務わかりましたかね。

行政書士の相談業務

行政書士のお仕事3つのうち、最後3つめは、相談業務です。

相談業務は、代理業務と同様、多くの場合書類作成業務とセットで行われる業務です。相談業務って、なんだかかっこいいですよね。やっぱり、弁護士とか、超一流コンサルタントとか、一時間うん万円みたいな、そんなイメージですよね。

なんと、行政書士も、行政書士の分野において相談業務を行うことができるんです。ただ、その先に書類作成はあると思います。相談業務だけで生計を立てるのも難しいと思います。相談だけで成り立てばうらやましい気もしますけどね

たとえば・・・・
「株式会社を作りたいので手続き書類を作ってください。」→書類作成業務
「株式会社を作りたいので手続きを代理で行ってください。」→書類作成業務&代理業務
「株式会社を作りたいのですがどうしたらいいですか?」→相談業務
「株式会社を作りたいのですが、どうすれば? ・・・ じゃあお願いします。」→相談業務&書類作成業務

まとめるとこんな感じになると思います。一語一句そのままということではなく、わかりやすく書いただけなのでよろしくお願いします。

相談業務だけでお金をもらうとしたら、株式会社を作ろうと思って相談しに来て、いろいろ話をしたあと、「そんなに手続きが面倒なら、今はやめときます!」って言って帰られるようなときですかね。結局書類作成とか代理とか、仕事につながらない。でも時間は使っている。時間当たりいくらでもらいたいですよね。ちなみに、わたしはこういう仕事をしたことはありませんが。

最近は仕事をもらうために、「相談無料」というのが多いと思いますね。クライアントが気軽に訪れてくれるので、チャンスが大きいですから。いきなり弁護士並みに、座っていくらみたいなのだと、敷居が高すぎます。

クライアントが法人の場合は別ですよ。案件ごとではなく、年間契約などをするケースがあります。契約期間の間、一定の金額で相談業務を行ったり、その他業務(書類作成業務、代理業務)も行ったりします。全部でいくらってことですね(案件ごとに別途ということも)。結果的に書類作成するような案件がなく、相談業務だけでしたってこともあるかもしれません。