社会保険労務士の定義

「社会保険労務士の定義」とは、何とも大仰な言い方に聞こえるかもしれませんが、実は法律によってきちんと定められています。具体的には「社会保険労務士法に基づき、毎年一回、厚生労働大臣が実施する社会保険労務士試験に合格し、かつ、2年以上の実務経験のある者で、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録された者」とのこと。

少しわかりにくかったかもしれませんが、要は①社会保険労務士試験の合格、②2年以上の実務経験、③社会保険労務士名簿への登録という3つの要件を満たしている者こそが、「社会保険労務士」というわけです。

社労士とは

社会保険労務士試験の合格者数は毎回3千人前後で、過去45回の試験を合計すると、その数は10万人を超えます。しかし上の3つの要件を満たして実際に活動しているのは、全国で4万人足らずに過ぎません。この数字からは、社会保険労務士試験に合格はしたものの、実際には社会保険労務士として活動していない人が多い実態を見て取ることができます。

社会保険労務士の役割

上にご紹介した「社会保険労務士の定義」というのは、あくまでも法律・制度面での話。①社会保険労務士試験の合格、②2年以上の実務経験、③社会保険労務士名簿への登録という3つの要件を単に満たしているだけではやはり不十分で、そこに中身が伴わなければ、本当の意味での「社会保険労務士」とは言えないでしょう。

それでは、社会保険労務士の中身とは何か?

全国社会保険労務士会連合会は、社会保険労務士の役割について以下のように言及しています。

「社会保険労務士」は、労働・社会保険に関する法律、人事・労務管理の専門家として、企業経営の3要素(ヒト・モノ・カネ)のうち、ヒトの採用から退職までの労働・社会保険に関する諸問題、さらに年金の相談に応じる、ヒトに関するエキスパートです。

「企業経営の3要素」というフレーズがありましたが、ヒト・モノ・カネのうち、企業にとってもっとも大切な要素は「ヒト」だと言われています。
すなわち社会保険労務士というのは、企業経営においてもっとも重要な事柄・領域についての専門家というわけです。